大阪大学大学院医学系研究科 神経難病認知症探索治療学寄附講座

血液中エクソソームに着目した神経変性疾患バイオマーカー・診断法の開発

 神経変性疾患は、症状が現れる10~20年前からすでに異常タンパク質の脳内蓄積が始まっていると考えられています。もし事前に疾患の発症を予測することができれば、早い段階で治療を開始することが可能となり、より高い治療効果が期待できます。

 また、神経変性疾患では、患者さんによって病気の進行や予後に大きな差が見られます。病態を反映して変動する分子群を同定できれば、疾患状態を定量的に評価したり、新薬の治療効果を正しく評価したりすることが可能となり、治療法開発に大きく貢献することが期待できます。

 そこで私たちは、疾患発症を予測したり、疾患で変動したりする神経変性疾患のバイオマーカーの探索を行っています。最近、私たちは、エクソソームという細胞外小胞が、生体内で神経変性を抑制するという、保護的な役割を担っていることを明らかにしています(Proc Natl Acad Sci USA 2015、プレスリリース)。この成果を発展させ、神経変性疾患におけるエクソソーム内分子の網羅的解析から、臨床応用可能なバイオマーカー分子群の同定を進めています。

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