大阪大学大学院医学系研究科 神経難病認知症探索治療学寄附講座

ご挨拶

ご挨拶 | Greeting

 平成28年1月より神経難病認知症探索治療学寄附講座に着任いたしました永井義隆でございます。本講座は、神経内科学を親講座として、医療機関、製薬企業からのご寄付によって、未だ有効な治療法に乏しい神経変性疾患、認知症に対する治療法、バイオマーカーの開発研究を推進するため新設されました。

 私が本学医学部を卒業した1990年頃には、医学の使命は癌、心筋梗塞、脳卒中、感染症など致死的な病気からの延命であり、発癌メカニズムや心臓移植の研究が盛んな時代でした。そのおかげで、我が国の平均寿命は飛躍的に延び、世界有数の長寿国となったことは皆さん周知のことと思います。一方で、単なる生命の長さだけではなく、生命の質(クオリティー・オブ・ライフ:QOL)という概念が台頭し、健康寿命が重視されるようになりました。

 アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症などの神経変性疾患は、生命予後よりもQOLが障害される疾患の代表であり、人口高齢化社会を迎えて患者数が急激に増加していますが、いずれも有効な治療法に乏しい難病で、大きな社会問題となっています。

 本講座では、このような現代医学の最重要課題の一つである難治性神経変性疾患、認知症を克服して、年老いてもQOLの高い健康的な生活が送れる未来を目指して研究を行っています。皆様方のご支援、ご指導をいただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

平成28年1月1日 永井義隆

PAGE TOP