TRAINING研修案内

本教室の特徴



大阪大学脳神経外科専門医プログラムのご案内



プログラムの概要

[1].プログラムの全体像

大阪大学大学院医学系研究科脳神経外科学プログラム(以下、本プログラム)は、日本脳神経外科学会の定める 「日本脳神経外科学会専門医認定制度」に基づいています。なお、脳神経外科は、日本専門医機構の定める19の基本領域の1つになっています。

本プログラムは、全国で最大規模のプログラムの1つであり(年間手術件数6,000件)、阪大病院を基幹施設として、連携施設(22施設)と関連施設(7施設)から構成されています。連携施設とは、日本脳神経外科学会が定める指導医要項を満たす指導医が2名以上常勤している施設で、関連施設とは、基幹施設と連携施設による研修を補完する施設(限られた専門領域、地域医療など)のことです。

脳神経外科は、脳卒中や外傷といった救急疾患、膠芽腫や転移性脳腫瘍などの腫瘍性疾患、てんかんやパーキンソン病などの機能的脳疾患、脊椎脊髄疾患、小児脳神経外科疾患など、さまざまな疾患を治療対象としていますが、本プログラムでは、これらすべての臨床経験を積めるよう策定されています。




最初の半年~1年は、専門領域への導入として阪大病院で研修を開始します。ここでは、基礎的知識や診療技術を習得し、かつ脳神経外科の全貌を把握することを目的としています。ただし、初期臨床研修に引き続いて同じ施設で研修を開始したい場合には、適宜希望に沿えるよう調整します。

その後の2~3年は、連携施設において実践的実地診療を経験します。連携施設の中には、(1)規模が大きく手術数の多い総合病院、(2)地域の拠点病院として脳神経外科全般の診療に当たる病院、(3)特定の疾患を多数治療する専門病院、などがあります。病院ごとに診療内容が異なりますので、各専攻医に複数の施設を回ってもらい、脳神経外科で扱うすべての疾患に対する診療能力を高めてもらえるように調整しています。

最後の1年は、阪大病院に戻り、より先進的な診療技術を習得して研修の仕上げを行います。

本プログラムを終了すると日本脳神経外科学会専門医試験の受験資格が得られます。また連携施設のなかには、脳卒中、脳血管内治療、脊髄外科、神経内視鏡手術、定位・機能外科、小児神経外科など、さまざまな学会の認定研修施設も多く、各施設での診療経験をもとに、将来、専門医・認定医の受験資格も得ることができます。上記期間内に大学院に進学したり、海外に留学したりすることも可能です。

大阪大学の研修プログラムの概要



[2].プログラムの概要
大学病院・医療機関名専門分野指導者数目的養成(受入)人数 期間
基幹施設
●阪大病院
脳神経外科全般
・脳腫瘍
・脳血管障害
・機能的疾患
・脊椎脊髄疾患
・小児脳神経外科疾患
などをすべて含む
14名 導入/
脳神経外科の基礎的知識や診療技術を習得する

仕上げ/
各疾患の手術手技を習得するとともに、先進的診療技術を学ぶ
毎年5名 0.5~1年
連携施設1
大規模総合病院
●大阪医療センター
●関西労災病院
●りんくう総合医療センター
など
脳神経外科全般
・脳腫瘍
・脳血管障害
・機能的疾患
・神経外傷
・小児脳神経外科疾患
などに部分的に特化
3〜5名 脳神経外科全般の診断技術、患者管理法、手術手技などを習得する 各施設
毎年1〜2名
各施設
1~2年
連携施設2地域の中核病院
●堺市立総合医療センター
●愛仁会高槻病院
●市立豊中病院
●JCHO大阪病院
●大阪労災病院
など
脳神経外科全般
日常診療で頻繁に遭遇する脳神経疾患を主に診療する
2〜3名 脳神経外科全般の診断技術、患者管理法、手術手技などを習得する 同上 同上
連携施設3専門病院
●大阪国際がんセンター
●大阪母子医療センター
●大阪脳神経外科病院
●阪和記念病院
●医誠会病院
など
以下のような特定の脳神経外科疾患を主に診療する

・脳腫瘍
・小児脳神経外科疾患
・脳卒中
・神経外傷
・脊椎脊髄疾患
3〜6名 特定の疾患について、
より深く理解し、
診療技術を高める
同上 同上


[3].プログラムの実績

大阪大学医学部附属病院脳神経外科では年間約600例の手術が行われ、1年間で研修医一人当たり100例以上の経験を積むことができます。診療対象となる疾患は、脳腫瘍、脳血管障害、小児脳神経疾患、脊椎脊髄疾患、機能的脳疾患など多岐にわたり、脳神経外科診療のすべての領域をカバーしています。これらの多彩な疾患を経験することで、脳神経外科学全体を理解するのみならず、将来自分が専門とする診療領域(サブスペシャリティー)の最先端知識や高度な治療技術も習得することができます。

また、連携施設のうち、総合病院(連携施設1および2)では大学病院と同じく脳神経外科全般の診療が可能であり、専門病院(連携施設3)では脳卒中、頭部外傷、脊椎脊髄疾患を集中的に経験することができます。

大阪大学脳神経外科の研修プログラムで経験できる症例数や診療内容は、脳神経外科学会の研修基準をはるかに上回りますので、本プログラムを修了すると、もれなく全員が脳神経外科専門医試験受験資格を得ることができます。代々受け継がれている受験対策や、専門医試験受験前の講習も用意されており、本プログラムから毎年5~10名程度の専門医が誕生しています。


[4].プログラムの指導状況

阪大病院には14名、各連携施設には2名以上の脳神経外科専門医・指導医が配置され、基礎的知識の習得から応用技術の実践にいたるまで、懇切丁寧に指導しています。また、定期的に、阪大研修プログラムに参加している専攻医を集めて、顕微鏡手術やカテーテル手術の練習会(ハンズオン)も開催しています。

研修プログラム施設には、日本脳卒中学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医、日本脳卒中の外科学会技術認定指導医、日本脊髄外科学会専門医・指導医、リハビリテーション専門医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本てんかん学会指導医・専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医、日本定位機能神経外科学会技術認定医、小児神経外科学会認定医などの有資格者が多数配置されていますので、それぞれの分野における専門的な指導を受けることができます。また、これらの指導医のもとで研修を積むことにより、将来、さまざまな認定医資格を取得する機会を得ることができます。





脳神経外科学会専門医資格

研修終了後には日本脳神経外科学会専門医認定試験の受験資格が得られます。
受験資格の詳細は日本脳神経外科学会HP(http://jns.umin.ac.jp/)をご参照ください。




研修スケジュールのバリエーション

  1. 大学院
    • 卒業後3~4年目に本人の希望により進学します。
    • 腫瘍系、血管系、機能系、脊髄系を選択し、それぞれの領域の基礎的あるいは臨床的研究を行います。
  2. 留学・出向
    • 研修期間中や大学院時代、研修終了後などに機会があります。
    • 海外留学の他、国内他大学、他施設において基礎研究や専門修練に従事することが出来ます。
  3. 得意専門領域(サブスペシャルティー)
    • 研修終了後、さらに得意とする専門領域を伸ばす体制です。
    • 本人の希望により研修後期からこれらの得意分野に配慮することもできます。
    • 脳腫瘍外科、悪性脳腫瘍治療、脳血管外科、血管内治療、脊髄・脊椎外科、機能的神経外科(てんかん、パーキンソン病、難治性疼痛など)、小児神経外科、定位的放射線治療(サイバーナイフ、ガンマナイフ)、神経リハビリテーションなどです。

診療・研修スケジュール

月曜 終日 手術
夕方 脳卒中センターカンファレンス 血管系グループ、研修医
火曜 早朝 総合カンファレンス・総回診 全員
午前 救命救急センターカンファレンス 救命救急センター、脳神経外科
水曜 早朝 スタッフミーティング スタッフ
終日 手術
夕方 機能系カンファレンス 機能系グループ、研修医
夕方 脊髄系カンファレンス 脊髄系グループ、研修医
木曜 終日 手術
夕方 腫瘍系カンファレンス 腫瘍系グループ、研修医
金曜終日 手術
合同カンファレンス
  • てんかん外科症例検討会
  • 小児腫瘍症例検討会
    • 疼痛医療センター合同カンファレンス
    • サイバーナイフカンファレンス
教室主催の懇話会、懇談会、研究会など
  • 大阪脊椎脊髄外科カンファレンス
  • 大阪大学脳腫瘍治療学術講演会
  • 大阪脳血管内治療研究会
  • 頚動脈病変治療研究会
  • 大阪脳神経外科救急研究会
  • 大阪大学脳神経外科関連施設懇話会



お問い合わせ先

本研修プログラムにより脳神経外科専門医をめざした専門研修ならびに臨床の研究をすることができます。
研修終了後には脳神経外科専門医として大学ならびに関連施設でのさらなる活躍を支援いたします。
詳細は下記までお問い合わせ下さい。





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大阪大学医学部脳神経外科
〒565-0871
大阪府吹田市山田丘2-2
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