教授からのメッセージ

池田学教授

みな様、こんにちは。
私は、本年(2016年)5月に第8代の講座担当者として20数年ぶりに母校に戻ってまいりました池田学と申します。この間、東京都精神医学総合研究所時代には神経病理学の研鑽を積み、兵庫県立高齢者脳機能研究センターでは認知症の臨床研究に従事しました。その後の約10年間は、愛媛大学において地域精神科医療、認知症のコホート研究、精神症状の神経基盤に関する研究、若手研究者の育成に打ち込みました。2007年には熊本大学の神経精神医学教室の教授に就任し、9年以上にわたって臨床・研究・教育において人材育成に携わってきました。専門である高次脳機能・認知症の他に、若い先生達と老年期うつ病と発達障害についても新たな臨床研究グループを立ち上げました。このように恩師や先輩の導きによって、海外留学も含めて各地を転々としてきましたが、多くの先輩、同僚、後輩、患者さんやそのご家族との素晴らしい出会いに恵まれました。この経験を活かして、これからの日本の精神医療、世界の精神医学を背負って立つ精神科医、コメディカルの育成に尽力したいと思っています。

一年遅れましたが、2017年からは精神科でも専門医制度が始まります。この制度は、熊本時代に私が実践してきた後期研修プログラム、すなわち、精神科医になって5年以内に大学病院、公立病院と民間精神科病院をローテートし、多職種とのチーム医療、地域精神科医療などを幅広く経験し、同時に臨床研究のマインドを養うというシステムとほぼ同じ内容です。総合大学として恵まれた環境の中で、精神科臨床と精神医学を学びたいという志を持った若いみなさんが仲間に加わって下さることを心から願っています。

大阪大学大学院医学系研究科 精神医学教室
教授 池田 学