教室紹介 ご挨拶

ご挨拶

ご挨拶

学部学生、大学院生はもとより、
研修医、レジデントに至るまで、
我が国をリードする人材の育成に
努めております。

当教室のホームページをご覧くださいましてありがとうございます。2011年12月1日付で大阪大学大学院医学系研究科放射線統合医学講座放射線治療学教室教授を拝命いたしました小川和彦と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

教授 小川和彦

当教室は、初代井上俊彦名誉教授、第2代故井上武宏教授の卓越した御指導のもと、大阪府のみならず日本の放射線治療における臨床・教育・研究において極めて重要な役割を果たしてまいりました。
第3代教授を担当させていただく私の役目は、教室に集う先生方の目標やライフプランを実現するための全面的な支援をすること、新時代の要請に応える質の高い医療と医学教育を提供すること、大阪の地でしか実現できない独創的研究を展開しその成果を日本そして世界に発信していくことと考えております。
そのためには、大阪府内の医療従事者の皆様、大阪大学医学科同窓会および放射線統合医学講座同門会の諸先生方からの倍旧の御指導と御鞭撻が不可欠であります。どうか末永く宜しく御導き下さいますよう心より御願い申し上げる次第です。

近年、癌の治療に対して放射線治療が大変注目されるようになっています。
その理由として、癌患者の増加や「切らずに治す」ことができるようになった放射線治療の急速な進歩が挙げられます。日本でも、癌治療において放射線治療を受ける方が大変増えています。
実際の臨床現場においても、特に前立腺癌、肺癌、子宮頸癌、頭頸部癌、食道癌などの疾患については、早期であれば放射線治療を行うことにより手術と同等の治癒率が期待できるようになってきました。
従いまして、より質の高い放射線治療を提供するために、当科は大阪府の中核となるばかりでなく、全国でもトップレベルの放射線治療科となるべく診療の向上に努めております。

治療内容としては、通常の外部照射はもとより、頭頸部癌、婦人科癌、前立腺癌に対する小線源治療を行うとともに、強度変調照射(IMRT)やサイバーナイフによる定位照射(ピンポイント照射)などの高精度放射線治療にも力を入れています。大阪府における基幹病院の多くが大阪大学放射線治療科の関連病院となっているのも当科における特筆すべき特徴であり、それらの病院では当科出身の放射線治療医が多数活躍しています。
また、施設によってはTrueBeam、Novalis、Tomotherapyといった最新式の機械が導入されており、現時点における最先端の放射線治療を行うことが可能となっています。近年、粒子線治療(陽子線や炭素線)やホウ素中性子捕捉療法(BNCT)が注目されていますが、大阪府下にも粒子線治療装置やBNCTを導入すべく、大阪大学として検討を行っています。そして、大学病院として、他の病院では行っていないような新しい医療、すなわち先進医療を推進し、今までは治療が難しかった疾患に関しても治療を可能にしたいと考えております。

ご挨拶

教育に関しましては、学部学生、大学院生はもとより、研修医、レジデントに至るまで、我が国をリードする人材の育成に努めております。そして、現状では不足している放射線治療医、医学物理士を少しでも多く育成する努力を行っております。研修医やレジデントの方に対しては放射線治療の専門医資格をもつスタッフが指導医となり、外来および入院患者の診療、様々な疾患の治療計画、小線源治療の手技の習得など、放射線治療学全般にわたって充実した研修を行っております。また、医学物理や放射線生物の分野においても、それぞれの専門資格をもつスタッフの指導のもと、医学物理や放射線生物に関するきめ細かい教育を受けることが可能となっています。

放射線治療・医学物理・放射線生物に関連する勉強会や他科の先生方とのカンファレンスも充実しており、学会・研究会への参加、国内外への留学も積極的に推奨しております。さらに、当放射線治療科の特徴としては、がんプロフェッショナル養成プランによる放射線治療・医学物理・放射線生物の教育が大変充実していることが挙げられます。
このような教育については、放射線治療医、医学物理士、基礎研究を志向する各々の方達の個性を尊重し、思い思いのキャリアプランを実現していくことが出来るような多様な選択肢を用意しております。

大学病院の他の病院と大きく異なる点の1つに研究があります。
現在放射線治療学は急速に進歩していますが、未だ十分な治療ができない疾患が多数存在するのも事実です。それを克服するためには研究が必要であり、研究で得られた新しい治療法を臨床に応用するのが大学における先進医療です。

当科は、基礎的な研究から、臨床をふまえたトランスレーショナル研究、さらには実地臨床における放射線治療の研究を行っております。基礎的な研究としては、通常のX線のみならず粒子線を含めた放射線における生物学的効果、放射線感受性を規定する因子の検討、放射線治療効果を上げるための薬剤の開発など、放射線治療の中心的な問題について、分子生物学や細胞生物学など最新の学問を駆使して研究に取り組んでおります。
また、将来のさらなる放射線治療成績の改善を目指して、放射線治療と医学物理についての臨床研究も積極的に行っております。さらにそのような基礎・臨床研究をふまえ、放射線治療効果を上げるための新しい治療法の開発も開始しています。

このように当科では、現在可能な最高の放射線治療を患者様に提供すると同時に、明日の癌治療を創造していきたいと考えています。大学院生やレジデント、研究生として、若い優秀な人材の参加を期待するとともに、患者様のご来院、ご紹介を心よりお待ち申しております。

教室紹介