Research Group and Staff

(令和2年4月以降の新版は準備中です)

(1)コア・ラボラトリー(今野講師

  • データサイエンス・ラボとして、先進グループで大きな力を発揮します。研究室係(商いで云う番頭さん)である今野講師の元で、浅井研究員と小関助教が分担します。ここではデータサイエンスをDSとよびます。癌研究だけでなく、生体の恒常性維持の破綻を俯瞰的にとらえることにより、再生医学、脳科学、免疫学、AIなどの連鎖的な融合を積極的に進めて、これまでにない複眼的な観点から疾患全体の正しい理解につなげています。このような最先端融合の構え方が本研究センターの基本方針とも合致するところであり、大きな成果が期待できます。
  • ①データサイエンス(DS)の実装(浅井研究員

    ウエットとドライの融合部分を担当します。ビッグデータを用いて、統計学、機械学習、深層学習の技術の応用を分子プロファイリングから創薬と臨床応用、さらには育薬まで一貫してマネジメントします。先進グループの若手として、生命情報の研究に関わる様々なリソース・リスクを管理し、効果を最大化する新技術を組み立てています。
  • ②データサイエンス(DS)のインハウス技術(小関助教

    構造計算を専門とします。スピート感をもって構造化学のプロファイリングを進めて、様々な場面でアカデミア創薬を加速化します。先進グループの研究支援として、余人をもって替えがたい存在感があります。
  • ③産学連携のアカデミア活動(常国院生)

    新規抗癌剤(TAS102など)の新しい側面からの研究に取り組んでいます。契約に基づいて産学連携で進めています。大阪大学で私たちの講座の力を結集して研究を強力に推進しています。大鵬薬品工業の若手ホープとして、将来が期待されています。

(2)再生医学と膵疾患のプロジェクト(川本助教

  • 消化器外科の江口准教授、先進グループの今野講師と協働しながら、川本助教が進めている開発研究のプロジェクトです。川本助教は外科医として、臨床から出向してきて橋渡し研究に力を発揮しております。
  • ①再生医学

    膵島移植(消化器外科および生体機能補完医学講座伊藤壽記教授と協働)、膵島のサイエンス、iPS干渉法、動物性集合胚(東京大学中内 教授と協働)を先進グループで進めています。
  • ②膵疾患

    早期膵癌(文科省科研費基盤S:森教授、江口准教授)、遺伝性膵炎の臨床と動物モデル、MODY糖尿病、膵島の幹細胞(千葉大学三木教授と協働)の研究を先進グループで進めています。

(3)バイオマーカー・創薬ユニット

  • 難治癌をふくむ消化器疾患の開発研究を進めています。AMEDの支援をいただきながら、先進グループでの研究成果の生産部門として知的財産で重要な役割を担っています。本研究室の全員で取り組んでいます。
  • ①バイオマーカー開発(質量分析)

    現在の医療の効果を最大限に発揮させるためには、適切なバイオマーカーによる医療の高精度化が欠かせません。特に、難治性が高い膵癌等では優れたバイオマーカーによる早期診断が重要であり、できるだけ素早く現在の標準治療のプロトコールに乗せることが長期生存の鍵を握っています。そのために、質量分析を駆使した低分子核酸の分析を進めています。先進グループとして、難治がんの早期診断マーカー、核酸(DNA, RNA)のエピゲノム修飾の研究に取り組んでいます。マイクロRNAの研究は特に実績があります。
  • ②創薬(FRETなどのHTS)

    Time-resolved fluorescence resonance energy transfer(TR-FRET)法は、時間分解蛍光測定(TRF)と蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を組み合わせた、生体分子間の相互作用解析お よび検出技術であり、High Throughput Screening (HTS) にきわめて有効です。これらの最新技術を駆使することにより、エピゲノム創薬として、ヒストン脱メチル化酵素を推進しています。先進グループとして、創薬の展開におけるウエットとドライの融合に取り組んでいます。HTSで実績があります。

Member

プロジェクトにそって、メンバーを紹介します。

石井 秀始 [Hideshi Ishii]

外部リンク >石井 秀始 [Hideshi Ishii]

大阪大学大学院 医学系研究科

疾患データサイエンス学 教授

医学博士

石井 秀始 [Hideshi Ishii]

専門領域

  • ・臨床腫瘍学

学歴・職歴

  • 昭和63年4月千葉大学医学部卒業
  • 昭和63年5月千葉大学医学部付属病院研修医
  • 平成元年4月千葉市立病院研修医
  • 平成元年9月川崎製鉄千葉病院研修医
  • 平成 4年9月国立がんセンター研究所リサーチレジデント
  • 平成 7年4月放射線医学総合研究所研究員
  • 平成 8年4月米国トーマスジェファーソン大学研究員
  • 平成13年1月米国キンメルがんセンター助手
  • 平成13年10月米国キンメルがんセンター講師
  • 平成14年10月自治医科大学講師
  • 平成20年4月九州大学特任准教授
  • 平成23年4月大阪大学大学院消化器癌先進化学療法開発学 寄付講座教授
  • 平成26年4月大阪大学大学院癌創薬プロファイリング学 特任教授
  • 平成29年4月大阪大学大学院疾患データサイエンス学 特任教授
  • (兼任)
  • 平成27年1月 理化学研究所 客員研究員

今野 雅允 [Masamitsu Konno]

外部リンク >今野 雅允 [Masamitsu Konno]

大阪大学大学院 医学系研究科 先進癌薬物療法開発学 講師

博士(医学)

今野 雅允 [Masamitsu Konno]

専門領域

  • 幹細胞生物学、再生医学

学歴・職歴

  • 平成23年3月東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 修了
  • 平成23年4月独立行政法人国立国際医療研究センター研究所細胞組織再生医学研究部 研究員
  • 平成24年4月大阪大学大学院医学系研究科 消化器癌先進化学療法開発学 特任研究員
  • 平成24年8月大阪大学大学院医学系研究科 消化器癌先進化学療法開発学 助教
  • 平成28年4月大阪大学大学院医学系研究科 先進癌薬物療法開発学 助教
  • 平成29年4月大阪大学大学院医学系研究科 先進癌薬物療法開発学 講師

核酸が切り拓く再生医学

山中教授の iPS 細胞は、記憶に新しい大発見です。

iPS 細胞の発見により、細胞の性質を自由自在に大きく変化させることが可能な、 新時代を迎えました。

私達は、 iPS 細胞とは別個の新技術の開発により、細胞の運命制御を目指した研究を行っています。具体的には、 iPS 遺伝子より分子量が遥かに小さく、医薬品としての取り扱いも容易なマイクロ RNA 。これを活用することを進めています。

一般に、 RNA の種類は多彩ですが、特に有名なのが高校生の教科書にも出てくるのが、マイクロ RNA の遠い親戚に例えられるメッセンジャー RNA です。メッセンジャーというくらいですから、それ自体はさしたる主体性はなく、核(細胞の中心にある DNA を格納してある倉庫)から細胞質のリボゾーム(蛋白質の組み立て工場)まで、情報を伝送する役割です。その意味では、必要不可欠な役割を担っています。 DNA の情報を蛋白質まで送る(これを蛋白質のコード情報とよぶ)。重要な役割です。

ところが最近、 RNA の中にはもっと変わり種がいて、コード情報すら持っていないのにある種の重要な役割を担っている分子がクーロズアップされてくるようになってきました。その1つがマイクロ RNA というわけです。

ではどうして、マイクロ RNA の機能は重要なのでしょうか。コード RNA が担っている情報の量は、約 22000 個前後の蛋白質に対応しているとされています。このことは、 2001 年の世界ゲノムプロジェクトで明らかにされました。マイクロ RNA の数は、 2568 個前後とされています。過去 20 年間の内外の研究で、マイクロ RNA がコード RNA を支配していて、それがまさにリボゾーム工場で蛋白質を組み立てる過程を制御していることが明らかにされました。

システム情報の専門の方は詳しいと思いますが、2千個の素子で2万個のネットワークを介して生命現象を統合的に制御できるということであれば、大変魅力的なバブです。しかも、遺伝子と異なって、マイクロ RNA は化学的に人工合成できます。塩基配列を1つ換えたり、化学修飾を施したりすることが、すべて特許の対象になります。

私達はマイクロ RNA の細胞内での挙動を分子論的に追跡しています。現在までの成果で、マイクロ RNA のシーズ開発と最適化を図ることにより、 iPS 類似の細胞を樹立することに成功しています(米国専門誌 Cell Stem Cell 2011)。また、この細胞の性質を大きく変化させる人為操作は、癌幹細胞の性質を大きく変化させ、おとなしい細胞へ変化させることにも応用できそうであることを見いだしました(米国アカデミー紀要 PNAS 2010)。

さらに私たちは、非翻訳RNA全体の解析に挑んでいます。次世代シークエンサーと統計解析の技術を駆使して、lincRNAの解析をラボの仕事として進めています。さらにRNAの化学修飾などのRNAモドミクスに関する新しい知見を得てきています。疾患を高精度に理解し、革新的な医療の創出を目指しています。

現在、さらにこれらの新技術を発展させて、縦横無尽に細胞の性質を制御できる基本技術の整備に日夜励んでいます。

研究の方向性は、再生医学と癌研究の融合。その接点と連携には、代謝がキーワードであると考えています。核酸医薬の DDS 、前臨床試験、癌幹細胞の数理モデル、患者病態の把握と高精度の予測、創薬プロファイルなど、消化器外科との共同研究を深めて、目的を達成します。

小関 準 [Jun Koseki]

外部リンク >小関 準 [Jun Koseki]

大阪大学大学院 医学系研究科

疾患データサイエンス学 助教

博士(理学)

小関 準 [Jun Koseki]

専門領域

  • ・量子物理化学 (量子化学, 分子動力学 他)
  • ・創薬物理化学 (in silico創薬, タンパク質構造予測, 立体構造解析)
  • ・トランス・オミックス解析
  • ・機械学習・統計解析

学歴・職歴

  • 平成22年12月横浜市立大学大学院 国際総合化学研究科 博士後期課程修了
    博士(理学) 取得
  • 平成23年1月横浜市立大学 量子物理化学研究室 特任助手
  • 平成23年4月北里大学薬学部 創薬物理化学教室 特任助教
    千葉工業大学 教育センター化学教室 非常勤講師
  • 平成24年4月北里大学薬学部 創薬物理化学教室 助教(嘱託)
  • 平成26年4月大阪大学癌創薬プロファイリング学 特任助教
  • 平成29年4月大阪大学疾患データサイエンス学 特任助教
  • (兼任)
  • 平成23年4月横浜市立大学 量子物理化学研究室 客員研究員
  • 平成27年1月理化学研究所 客員研究員

核酸医薬プロファイリングの新展開

核酸分子は DNA や RNA を構成するだけではなく、エネルギーの保存や運搬に利用されるなど、生体内で非常に重要な分子群であることが知られています。また近年では、 TAS102(製品名: ロンサーフ[大鵬薬品])のように人工的に合成した核酸類似化合物が薬として利用されています。核酸分子を薬として利用することを核酸医薬といい、低分子、抗体医薬に次ぐ次世代医薬として非常に注目されてきています。

核酸医薬には DNA 転写を阻害するもの(Anti-Gene 核酸 , Decoy 核酸), RNA の翻訳を阻害するもの(Antisense 核酸, siRNA, miRNA, 触媒性 RNA), タンパク質の生体反応を阻害するもの(Aptamer)があげられます。

このような核酸医薬をめざした創薬(核酸創薬)技術を確立するために、対象とする疾患を治癒するための標的を同定するため、癌幹細胞の数理的モデルを構築することを基盤として、①膨大な数の遺伝子発現データをプロファイリング や、②核酸の一部が変異(塩基置換 , メチル化)した際の周囲相互作用変化を予測 、 ③タンパク質‐核酸 間の結合や相互作用予測を、大規模計算機を用いてあらかじめ予測することを目指しています。

本講座の強みは、理論的・計算的( In silico )アプローチを専門とする Core Staff と実験的( In vivo, In vitro )アプローチを専門とする Collabo Staff とが常に情報を交換し、互いの研究を強化し合える点にあります。この強みを生かして、大阪大学の本講座から核酸創薬の最前線を常に構築していくことが私たちの目標です。

浅井 歩 [Ayumu Asai]

大阪大学大学院 医学系研究科

疾患データサイエンス学 博士研究員

博士(薬学)

浅井 歩 [Ayumu Asai]

専門領域

  • ・薬剤学(薬物送達学・製剤学)
  • ・バイオインフォマティクス
  • ・創薬化学

学歴・職歴

  • 平成25年5月名城大学 薬学部 特任助手
  • 平成28年3月名城大学大学院 薬学研究科 博士課程修了
  • 博士(薬学)取得
  • 平成28年4月大阪大学大学院 癌創薬プロファイリング学 博士研究員
  • 平成29年4月大阪大学大学院 疾患データサイエンス学 博士研究員

川本弘一

外部リンク > 川本 弘一 [Koichi Kawamoto]

大阪大学大学院 医学系研究科

医学教育センター 助教

川本弘一

専門領域

  • 肝胆膵外科、移植外科

学歴・職歴

  • 平成9年3月大阪大学医学部医学科 卒業
  • 平成9年6月大阪大学医学部附属病院 研修医
  • 平成10年6月川崎病院 外科 医員
  • 平成12年6月八尾徳洲会総合病院 心臓血管外科 医員
  • 平成13年6月りんくう総合医療センター 市立泉佐野病院 外科 医員
  • 平成14年4月大阪大学大学院医学系研究科 臓器制御外科学講座 大学院生
  • 平成18年4月大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座 医員
  • 平成19年8月大阪大学大学院医学系研究科 麻酔・集中治療医学 助教
  • 平成20年12月ミネソタ大学 外科 ポスドクフェロー
  • 平成23年1月大阪大学大学院 消化器外科学 医員
  • 平成23年10月大阪大学大学院 消化器外科学 助教
  • 平成25年11月大阪大学大学院 医学科教育センター 特任助教

資格または学会専門医・評議員

  • 医学博士
  • 日本外科学会 認定医・専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本移植学会 移植認定医
  • 西日本組織移植ネットワーク 幹事
  • 近畿外科学会 評議員
  • 日本臓器保存生物医学会 評議員
  • 膵・膵島移植研究会 幹事

膵再生医療

組織移植および細胞移植を土台とした着実な研究を推進することで、再生医療から癌治療まで、研究・教育・診療の活動を幅広く展開しています。

臓器移植等の移植医療は、末期の臓器不全に対する根本的な治療法として確立されてまいりました。

この領域においては、ドナー不足の問題ならびに同種免疫反応抑制のために終生の免疫抑制剤投与を要するという課題点が挙げられ、依然として改善の余地があります。

私達はこの重要なテーマに、消化器外科との密接な連携のもとに、基礎および臨床面から取り組んでいます。

目下の目標として、自己由来あるいは、他人由来であっても、拒絶反応を受けない方法を開発すること、そして幹細胞からの臓器作製をコンセプトとした再生医療を具現化することに向けて邁進しています。

積極的に強いインパクトのある成果を報告していきたいと考えています。

Management General

大塚 千尋[Chihiro Ohtsuka]

Expert Technician

尾崎 みゆ希[Miyuki Ozaki]

大阪大学大学院 医学系研究科


野口 裕子[Yuko Noguchi]

大阪大学大学院 医学系研究科

Academia Consortium

森 正樹 [Masaki Mori]

大阪大学大学院 医学系研究科 消化器外科学 教授

土岐 祐一郎 [Yuichiro Doki]

大阪大学大学院 医学系研究科 消化器外科学 教授

三森 功士 [Koshi Mimori]

九州大学病院 別府病院外科 教授

松井 秀俊 [Hidetoshi Matsui]

滋賀大学 データサイエンス教育研究センター 准教授

Clinical Consortium

佐藤 太郎 [Taroh Satoh]

大阪大学大学院 医学系研究科 寄付講座教授

工藤 敏啓 [Toshihiro Kudo]

大阪大学大学院 医学系研究科 寄付講座助教

坂井 大介 [Daisuke Sakai]

大阪大学大学院 医学系研究科 寄付講座助教

Graduate Students

― D4 ―

常國 健太(Kenta Tsunekuni)

大阪大学大学院 医学系研究科 消化器外科,
大鵬薬品工業株式会社 癌分野育薬研究所 研究員

俊山 礼志(Reishi Toshiyama)

大阪大学大学院 医学系研究科 消化器外科

西沢祐次郎(Yujiro Nishizawa)

大阪大学大学院 医学系研究科 消化器外科

竹籐 晃介(Kosuke Taketo)

大阪大学大学院 医学系研究科  放射線治療学講座

― D3 ―

高岡祐史(Yuji Takaoka)

大阪大学大学院 医学系研究科  放射線治療学講座

松下克則(Matsushita Katsunori)

大阪大学大学院 医学系研究科 消化器外科

― D2 ―

柳澤公紀(Kiminori Yanagisawa)

大阪大学大学院 医学系研究科 消化器外科

植田裕司(Yuji Ueda)

大阪大学大学院 医学系研究科 消化器外科

虎谷昌保(Masayasu Toratani)

大阪大学大学院 医学系研究科  放射線治療学講座

Graduates

太田 勝也 [Katsuya Ohta]

加納 義浩 [Yoshihiro Kano]

西川 晋平 [Shimpei Nishikawa]

浜部 敦史 [Atsushi Hamabe]

長谷川 慎一郎 [Shinichiro Hasegawa]

小川 久貴[Hisataka Ogawa]

福角 隆仁 [Takahito Fukusumi]

林 和彦 [Kazuhiko Hayashi]

玉利 慶介 [Keisuke Tamari]

三代 雅明 [Masaaki Miyo]

野口 幸蔵 [Kozo Noguchi]

飛鳥井 慶 [Kei Asukai]

大橋 朋史 [Tomofumi Ohashi]

波多 豪 [Tsuyoshi Hata]

末田 聖倫 [Toshinori Sueda]

白 成栽

Hugh Colvin