初期臨床研修

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    初期研修医2年目(協力型研修病院・大阪大学コース)
    安水良明 先生

    はじめに

     協力型研修病院・大阪大学コース2年目の安水良明と申します。大阪大学出身で、将来は基礎研究医を目指しています。私は学生時代より免疫学フロンティア研究センター実験免疫学教室で、計算機を用いて免疫と疾患を結びつける研究に取り組んできました。


    阪大病院のメリット

     阪大プログラムでの初期研修の大きなメリットとして、基礎研究医志望の研修医を応援する体制が挙げられます。卒後教育センターの方々が基礎研究を強力にサポートしてくださるおかげで、初期研修をハンディキャップにすることなく研究活動に望むことができています。


     多くの場合、研究医としてのゴールは病気を解き明かし、治療につなげることだと思います。阪大病院には、臨床・研究においてその第一線で活躍される先生方が数多く在籍されています。その先生方の元で学び、議論を交わせることは研究を進める上で大きな糧になるのではと思います。阪大病院には、病気という現象と、その現象をよく理解する先生と密に接する時間を過ごすことが出来る点が大きなメリットだと考えています。


    協力型研修病院・大阪大学コースのメリット

     阪大学の研修プログラムには、2年間大阪大学で研修を行う大阪大学コースと、1年間を市中病院、1年間を大阪大学で過ごす協力型研修病院・大阪大学コースの2種類が選択できます。私の場合は後者を選択し、最初の1年を大手前病院で過ごしました。


     協力型病院での研修は一般的な医療、すなわち救急の初期対応や当直、内科外科の一般的な診療を経験することが出来ました。市中病院で経験する症例は、実際の患者数の分布からのランダムサンプリングであり、疫学的な感覚も身につきました。大手前病院は学術活動に関しても非常に前向きで、日本神経学会や日本免疫学会などの4度の学会参加、発表を許可、補助していただきました。業務後は研究活動も行えましたし、論文や書籍を書く時間も十分に取ることが出来ました。そして何より、素敵な先生方とも知り合い、議論を交わすことができました。


     一方で大阪大学では、高度な医療を経験でき、疾患について解明されている部分とされていない部分を意識して病態を学べます。いずれも全く異なる毛色の研修となりますが、協力型研修病院・大阪大学コースはそのいいとこ取りが出来ると言えます。



    先輩研修医からのメッセージ 先輩研修医からのメッセージ

    大阪大学で初期研修を考えている皆様へ

     以上が、私の感じた大阪大学での初期研修の魅力です。もう少し臨床より、もしくは臨床医の視点は過去の先輩方の紹介を見ていただければわかると思います。大阪大学での初期研修は自主性次第で多様な研修生活を送ることができます。是非、大阪大学での初期研修を考えてみてください。

    大阪大学二年コースの1年目研修医
    黄威勝(ファン ウェイ シェン)先生
    元年度 黄威勝 大阪大学コース

    はじめに

     大阪大学二年コースの1年目研修医、黄威勝(ファン ウェイ シェン)と申します。私は台湾で生まれ、台湾大学医学部附属病院で家庭医の資格を取得してから、来日しました。


    ↑ 初期研修医の花見写真

     日本で医師になろうと思った理由は、子供の時からずっと日本の文化と歴史に憧れていたからです。また、台湾でも超高齢化が進んでおり、いろいろな社会と医療の問題の解決方法を日本で勉強したいと思ったからです。日本は再生医療の分野では世界でも進んでいる国なので、ここで働きながら勉強することを決めました。


     大阪は交通が便利な大都市で、京都、奈良と神戸に近く、物価も割と低いので、伝統的な日本が好きな外国人にとって、日本で初めて働くところとして、一番いい場所だと思います。


     大阪大学医学部付属病院を選んだ理由は以下のとおりです。

    • 1.大阪大学医学部附属病院は世界的に有名で、ここで研修することはキャリアにプラスになります。将来自分の国に戻っても、外国で更に勉強するにしても、恥ずかしくない経歴になると思います。

    • 2.大学病院のメリットは各診療科の第一人者の先生が揃っていて、いつも丁寧な指導をしてくださることです。 また、先端医療の講演会も頻繁に行われており、特に阪大病院は再生医療分野のリーダーで、先端医療の研究拠点である最先端医療イノベーションセンターにはとても魅力を感じます。 さらに、阪大の図書館には大量の医学書と医学雑誌があり、高い医学書を買う必要がなく、常に最新の医学知識で患者を治療することができます。

    • 3.大阪大学付属病院の研修内容は、市中病院よりもある程度ゆとりがあり、救急コース以外に当直がない点は、外国人にとって、バランスよく日本の生活と医療に徐々に慣れることができます。逆に、手技に関してはここでは習得できないと悩む方もいますが、上級医に自分がやりたいという気持ちを伝えれば、ほとんどやらせてくれます。また、大学病院では、外国人医師がいることは珍しくないため、外国人医師に対してあまり抵抗がない患者も多く、安心して研修することができます。

    • 4.阪大病院では世界各国から交換留学生と研究者が来るため、たくさんの交流機会があります。

    • 5.2年阪大コースを選ぶメリットは、すでに将来の志望が決まっている方は、2年目の時に、他の研修医より早く専門科のトレーニングを受けられることです。

     研修生活のサポーターである卒後教育開発センターのスタッフは皆さん優しく、メンターという指導医の制度もあり、困ったことがあれば、いつでも気軽に相談できます。まだ将来の研修先について悩んでいる方は、ぜひ大阪大学医学部付属病院を一度見学してください。

    初期研修医2年目(協力型研修病院・大阪大学コース)
    木村一皓 先生

    はじめに

     協力型研修病院・大阪大学コース2年目の木村一皓と申します。阪大出身で、将来は研究医を目指しています。


    1.なぜ研究医志望で阪大たすきなのか?

    学生の頃から脳に興味があり、阪大の脳生理学講座で研究をしていました。


    研究を一旦やめるのに迷いがありましたが、悩みに悩んだ末、初期研修はすることにしました。まずは、研究につながる臨床が学びたかったので阪大プログラムをと思いました。そして、初期研修後すぐにアルバイトとして市中病院で当直・日直をする可能性を考え、指導医の下で市中病院の救急現場を経験できる阪大たすきにしました。

    2.実際の阪大プログラムは?

    阪大プログラムの特徴を3つ挙げると、①ゆとりある自主性を重んじた研修、②様々なニーズに対応したプログラム、③アカデミックな環境です。

    ・自分で考えることができる研修

    市中病院では、Common diseaseに何度も触れる機会に恵まれましたが、その反面、自分でゆっくり考える時間を取りにくいこともありました。阪大プログラムでは基本的に当直がありません。ですからその時間を利用して、自分の将来の目標から逆算して、今自分がするべきことをすることもできます。勤務後は、学生時代からの勉強会に参加したり、大学院へ行くための勉強をしたりと自己研鑽にしっかりと充てています。私の場合は、縁もあって、情報通信機構の協力研究員として研究のお手伝いをさせて頂いています。これもゆとりある研修だからこそできたことです。

    ・ニーズに合った多様な研修プログラム

    2年目の研修では8か月の選択実習期間が設けられています。その中には、大阪母子医療センター、大阪精神医療センター、池田市立病院・箕面市立病院の救急といった外病院での研修も含まれます。私の場合は、神経科学と密接に関わりのある、脳神経外科、神経内科、精神科、放射線科を選択しました。阪大病院には、多数の科が存在し、それぞれの科には様々な分野の先生方がおられます。自分の気になったことをご専門とされている先生が必ずいらっしゃると思います。

    ・アカデミックで刺激的な毎日

    もちろん外病院でも、論文抄読会での発表はありました。が、阪大病院での発表は一味違います。阪大病院での発表は、自分で疑問点を探し出し、その疑問に対する論文を複数読み、まとめあげ、それに対する自分の考えを述べるという、まさに研究者としての思考能力を鍛え上げる発表となります。学会発表の機会が多くあるというのも大学病院ならではの利点です。その分野の第一人者である先生方、研究を志す仲間達に囲まれて研修が出来るのも、阪大病院だからこそです。そんな中で、新たな研究テーマが見つかるのではないかと日々ワクワクしています。

    3.研究を志されている医学生の皆様へ

    専門医制度のような制度がないため、臨床医志望の先生方よりも、よりしっかりと将来を見据えたライフプランを立てる必要があります。そのためには、一旦立ち止まって考える時間を持たなくてはなりません。また、私のような基礎研究志望の場合は、臨床の先生方と会話する機会が少なくなると思います。ですから、研究に直結した臨床に触れることができるこのプログラムはまたとない貴重な経験になると確信しています。阪大病院の研修で、きっと皆様の知的好奇心もくすぐられることでしょう。お待ちしています。

    初期臨床研修医 劉 柱亨 先生
    30年度 大阪大学コース

    大阪大学2年コースの1年目研修医、劉 柱亨と申します。
    阪大病院の初期研修について紹介します。


    先輩研修医からのメッセージ

    1.日本で研修しようと思った理由は?

    私は韓国ソウルで生まれ、韓国で初期研修と後期研修(精神科)を受けましたが、日本の先進医療と先端研究に興味を持ち、日本でもう一度研修を受けようと決心しました。日本語の勉強も医師国家試験の準備も大変でしたが、無事に平成30年度の日本医師国家試験に合格し、現在阪大病院で初期研修医1年目として勤務しています。

    2.研修地として大阪を選んだ理由は?

    以前旅行で日本に来たとき、大阪は日本の伝統文化、歴史の中心地であり、開放的かつ人情味も深い街であることから魅力を感じました。その上、日本の最先端の医学を代表する大阪大学に憧れがあり、研修地として大阪を選択しました。

    3. 外国出身者として阪大病院での研修生活は?

    就労ビザの手続きのため研修開始日が1か月ぐらい遅くなり、研修の始めの頃は不安でした。しかし、指導医の先生が優しく丁寧に指導してくださり、同期研修医からも助けてもらい、順調に研修生活を過ごしています。まだ研修4か月ですが、先生たちの丁寧な診療、討議文化、アカデミックな雰囲気に心から感心しました。医師として自分の視野が広がる経験をしながら、充実した日々を過ごしています。

    4.阪大病院での初期研修の長所は?

    阪大病院の臨床研修の特徴は、多様な疾患と高度な医療が経験できることです。大学病院として、他の医療機関では診断・治療が困難と判断された患者さんが入院され、指導医と治療方針について検討することで、EBM(Evidence-based medicine)的な思考過程を身に着けることができます。阪大病院には経験豊富で教育にも熱心な先生が多く、毎日たくさん教えて頂いています。日本全国の大学から集まった研修医が多いのも特徴です。卒後教育開発センターのスタッフの方々も優しく、良い研修環境が整っていると感じました。研修医2年目の時には、自由選択の期間があり、志望科が決まっている方もそうでない方もそれぞれの進路に合った選択ができる点も魅力的だと思います。阪大病院には全ての診療科が揃っており、自分の将来を決めるために色々な科を経験することができます。スキルアップセミナー、英語ケースディスカッションなどの様々な勉強会の機会もあり、自分次第で技術を磨くことも可能だと思います。

    5.手技、Common Diseaseの経験は?

    大学病院といえば市中病院と比べて、研修医の手技の機会が少ない、Common diseaseの患者さんが少ないというイメージがあります。それは、高度医療を行っている大学病院の特性上、ある程度は事実だと思います。しかし、そのような短所を補うため、阪大病院には様々な制度が揃っています。
    1) 協力型病院・大阪大学コースがあります。
    2) 救命救急センターの研修(3ヶ月間)は外部の病院(多根総合病院 救急救命センター、大阪府立中河内救命救急センター)で受けることもできます。
    3) 希望があれば、地域医療研修の一環として、離島の3病院(沖縄県立宮古病院、名瀬徳洲会病院、徳之島徳洲会病院)での地域医療研修も可能です。
    4) スキルスラボで手技の練習をいつでも出来ます。
    そのような機会を活かせば、手技、Common Diseaseの側面でも、十分充実した初期研修ができると思います。

    6.日本での研修を希望されている外国出身者へのメッセージ

    日本で一人前の医師として働くためには絶え間ない努力と充実した初期研修が必要だと思います。私も言葉や文化の違いに不安を抱えて来日しましたが、上級医と同期研修医のおかげで毎日新しいことを学び、少しずつ成長しています。阪大病院での研修は皆さんにいい機会になると信じています。阪大病院での初期研修に興味をもたれた方は一度見学をお勧めします。日本語の勉強も日本医師国家試験の受験も大変ですが、健闘をお祈りします。

    初期臨床研修医 小野未侑 先生
    28年度 大阪大学コース

    はじめに

    今回、徳之島にある徳洲会病院にて2カ月間、離島研修をさせていただきました。徳之島は奄美群島の一つであり、人口は約27000人、「子宝の島」として知られる自然豊かな南の島です。
    大学病院で研修していた私は、一つの症例を文献と照らし合わせながらじっくりと考察する機会には恵まれているものの、一般的な疾患に携わることが少なかったため、この離島研修を希望しました。
    離島医療は今までの大学病院での研修とは全く異なるであろうことは確かであり、不安も大きかった一方で、成長できる機会であるという期待も胸に、徳之島へ向かいました。

    研修内容

    私が経験した研修は大きく分けて病棟管理、総合外来、救急対応、訪問診療でした。
    1日の始まりは朝回診、新患者と重症患者の治療方針を皆に共有し討論します。

    • 総合外来では定期薬処方のために来院した方から救急対応が必要な方まで幅広く、予診を行った看護師のトリアージに助けられることが度々ありました。
    • 救急対応は1次も3次も関係なく、救急隊から要請があれば全て受け入れます。必要に応じてドクターヘリや自衛隊ヘリで患者を島外へ迅速に搬送することもできます。
    • 訪問診療で訪問するご自宅は一人暮らししている高齢者が多く、中には目が見えなくても畑仕事や家事をして生活している方もいました。医師が行う訪問診療とは別に、看護師が行う訪問看護もあり、定期的に様子を見に行くことができるシステムとなっていました。
    先輩研修医からのメッセージ

    90歳以上の高齢の方が多い一方で、「子宝の島」に象徴されるように子供たちも多く、幅広い分野に携わることができました。島外から各専門分野を持った医師が数日単位で応援に来ますが、1人の医師が自らの身体を犠牲にしながらも診療を続けなければ他に診られる医師が誰もいない、といった診療科もあるのが現状でした。

    島での生活

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    徳之島は、カラフルな魚が泳いでいるのが見えるほど透き通った海と濃い緑の山々に囲まれ、田舎育ちの私としては少し懐かしくもありました。島民は陽気で気さくな方が多く、幾度となくパワーをもらいました。外来では徳之島ならではの症例も数多く、ハブ咬傷や闘牛による外傷で受診される方は珍しくありませんでした。また外来においては、サトウキビの手入れや牛の世話があるので入院ができないという島民も多く、リスクを説明した上ではありますが、外来にて治療を行うなど島の生活に寄り添った医療を提供していました。

    離島研修を終えて

    指導してくださった先生方は未熟な私にも診療を任せてくださり、患者さんにとっては私も一人の医師であることを改めて自覚しました。
    また今回、私の他に3名の研修医が同じく離島研修に来ておりました。3名共に一人で救急対応のできる経験豊富な医師で、その存在は刺激になると同時に支えでもあり、彼らと診療を行っていく上で自分に足りない部分や弱い面を明らかにすることができました。
    この離島研修が無ければ一生出会うことはなかった人、経験、気付きは大きく、今後の私の医師としての人生に大きな影響となっています。
    この場をお借りして、研修を受け入れてくださった徳之島徳洲会病院の方々、研修の機会をくださった当院の先生方に御礼申し上げます。

    初期臨床研修医 柿澤佑美 先生
    28年度 協力型研修病院・大阪大学コース

    先輩研修医からのメッセージ

    協力型病院・大阪大学コースで2017年4月より大阪大学で働いております研修医2年目の柿澤佑実です。自己紹介をさせていただきますと、出身は静岡県、大学は東京医科歯科大学です。大阪にくるのは初期研修医に入ってからですので、初めての関西圏上陸でした。志望診療科は心臓血管外科です。大学入学以前からのあこがれで、大学時代にいろいろ調べた結果、関西圏、とくに大阪大学が臨床面、研究面など多方面で勢力的であることを知り、思い切って大阪に来ました。それまで関西になじみの無いものでしたが、皆さん暖かく迎えてくださいましたので、出身が関西の方だけでなく、全国どこの出身でも受け入れてもらえると思います。

    先輩研修医からのメッセージ

    私が選択した協力型病院・大阪大学コースについて、説明させていただきます。1年目は市中病院、2年目は大阪大学で初期研修をうけます。いわゆる「たすきがけ」です。私は心臓血管外科の平先生に勧めていただき、1年目はりんくう総合医療センターで過ごしました。りんくう総合医療センターでは救急当直や手技を学ぶ機会もあり、関西国際空港に近いという土地柄もあって、国際診療を行う機会も多かったです。同期も優秀で気の合う子ばかりで、かけがえの無い1年だったとおもいます。

    先輩研修医からのメッセージ

     1年目のカリキュラムは、たすきがけ病院 の初期研修1年目プログラムに沿って研修をする事になると思います。私は内科6か月(循環器2か月、選択内科4か月)、救命3か月(3次救急1か月、麻酔科2か月)、外科3か月(脳外科1か月、消化器外科2か月)を取りました。
     2年目は大阪大学にもどってくるのですが、2年間の研修のうち麻酔科2か月、精神科、小児科、産婦人科、地域診療1か月ずつさえとっていれば、残りの期間は自由にカリキュラムを決めることができます。外科系、内科系、精神科など3年目以降の専攻分野の先取りもできますし、より多くの診療科を経験することもできます。交渉次第ではありますが、3か月前であればローテートする診療科の変更も可能です。他の病院では麻酔科、精神科、小児科、産婦人科、地域診療といった必須選択診療科の制限がないところもあるかもしれませんが、大阪大学ではEPOC(初期研修中に提出しなければならないレポート)に有利であるため、あえて必須診療科の制限があります。

    先輩研修医からのメッセージ

     話を志望診療科に戻します。私が心臓血管外科を目指すにあたり大阪大学を選んだ理由として、臨床面や研究面や留学などが活発であるだけでなく、入局後のプログラムが10年単位でしっかりしていたことが挙げられます。初期研修2年を終了し、医局に入局した後の最初の1年半は市中病院、半年は大学病院で働きます。心臓血管外科専門医を取得するにあたり、まず外科専門医を取る必要があり、様々な分野の手術を経験する必要があります。それ以降は数年間市中病院に出て、心臓血管外科医としての修練を積みます。大阪大学、またその関連病院には60%ルールとい う独自のルールがあり、手術数の60%の執刀医を若手が担当します。昨今、心臓外科は執刀医になることが難しいと言われている中で、この ルールは若手にとって有利ではないでしょうか。その後大学に1年間戻ってきて病棟業務などを学び、大学院や留学を経てアカデミックな外科医を目指します。
     以上のように、私は3年目以降の専門を考えて初期研修2年間の選択をしました。

    先輩研修医からのメッセージ

     大阪大学の初期研修プログラムはそれだけでなく医学英語や心電図、レントゲン、症例検討会などの勉強会も週1回開かれます。
     また研修医一人一人にメンターという先生がついてくださり、相談を聞いてくれたり、食事会なども開いてくれます。

    先輩研修医からのメッセージ

     まだ学生さんの時期であれば、専門とする診療科が決まっていなくてもいいと思います。初期研修の時期は自由です。ですが、ある程度進路が決まっている方は初期研修を準備期間として考えることをおすすめします。学生の間に、どこの病院や大学が、どの分野でどういった面に強いのか。また自分に雰囲気が合っているかなどは、事前によくリサーチし、実際の見学を経て肌で感じてみてください。
     大阪大学にはさまざまな診療科があり、仕事や進路のことはもちろん個人的なことまで相談に乗ってくださる先生方がたくさんいます。もし、ここまで読んでくださり、大阪大学に興味がでてきた方は初期研修を私達と一緒に働きませんか?
     まだまだ実習、マッチング、国家試験など課題は山積みでしょうが、医師として働く自分を想像して頑張ってください。長文読んでくださりありがとうございました。

    初期臨床研修医 坂口仁美 先生
    28年度 大阪大学コース

    初期研修医1年目の坂口 仁美です。3年目以降の進路を決めかねていたこともあり、大阪大学2年コースを志望しました。
    私が阪大病院で研修したいと考えた理由は、

    1. ① 論理的で丁寧な診療
    2. ② 偏りなく診療科がそろっている事(将来の進む道を決めかねていたので)
    3. ③ 研究や留学を含め、将来の幅が広い…などなどありました。

    しかし正直にいうと・・・学生のときの阪大病院のイメージは、“白い巨塔”、“閉鎖的でくらーい感じ”って思っていました(笑)
    そんな印象を持ちながら始まった研修が、今どんな風に感じながら研修しているか、よく質問されることに答えながら紹介していきます★


    初期研修医は阪大出身の先生が多いのですか?
    そんなことありません!!2年阪大コースは12人いますが、阪大出身は3人だけで、関東や四国など、全国から集まっています。適当な人数なのでとても仲良く、月1回は飲み会や誕生日会などもしてワイワイ楽しく研修の相談などもしています。
    時間の都合上、初期研修1年目の一部です。同期でおそろいのスクラブを作りました! 左から3番目が私、坂口です。
    他大学出身は差別されますか?
    他大出身の上級医の先生が意外と多いので、とても歓迎してもらえますし、私も阪大=白い巨塔のイメージで恐いと思っていましたが、どの先生もびっくりするほどフレンドリーです!差別されているなんて感じた事がありません!
    難しい症例ばっかり集まって、研修医が理解できず、上級医の先生に言われるがままになってしまう事はありますか?
    そんなことは全くないです!!教育施設でもあるので、教育熱心な先生がとても多いです。オーベン(指導医)になるのは6年目以降の先生がほとんどで、専門医として数多くの症例を経験してきた先生方が、論理的に指導してくれます。どんなささいな質問にも深く丁寧に答えてくれます。
    特殊な症例ばっかりで、common diseaseが診れないような気がするんですが・・・
    大学病院なので特殊な症例もあります。特殊な疾患をベースにもったcommon diseaseの症例もかなり多く、common diseaseも難しい症例も多く診られます。
    また外病院での研修機会も多く、救急科の研修では4つの病院から選択できますし、2年目では箕面ERで2次救急も経験できます。また、地域実習も必修ですので、common diseaseに不足することはありません。沖縄を含めた離島での研修が2017年から開始されるそうです。対象は阪大で2年間研修する初期研修医の中の希望者だそうです。
    カンファレンスが多くて結構大変なイメージがあるんですけど・・・
    確かに市中病院と比べると、カンファレンスの機会は多いかもしれません。
    でもカンファレンスってすごく大事なんです!
    まず初期研修医でも症例発表をする機会が多く、プレゼン力がつきます。その次に、周囲に理解してもらえるように、論理的に整理することで、新たな疑問も湧き、自分の勉強にもなります。
    普段研究に携わっている先生も加わるので、色々な視点からの考えが身に付きます。
    先生の数が多くて、手技など研修医がさせてもらえないのでは?
    初期研修医は1つの科に1~3人。基本的な手技は全て任せてもらえます。初期研修の間に取得しておかなければいけない手技は全部できますし、上級医監視の上でもっと様々な手技もさせてもらえます!!あとは、やる気と準備が大切です(^^)
    3年目以降、どういう進路にしようか迷っているのですが・・・
    阪大病院は偏りなく診療科がそろっています。まだ将来の科を迷っている人には選択期間が8ヶ月と多いところも大きなメリットです。
    3年目以降入局を考えた時、初期研修で科の雰囲気を知り、色んな先生と仲良くなって深イイ話も沢山聞いた上で進路を決められます。学生の時には気付かなかった事もふまえて自分の将来を考えることができます。それに進路をすでに決めている人にとっても、最新の治療に触れることができる数少ないステキな環境です!
    また留学や研究も含めた将来の話を身近にいる先生から聞けるのもすごく楽しく夢がふくらみます!
    阪大病院で初期研修後、入局したら関連病院は勝手に決められるのですか?
    大阪大学の関連病院は、大阪府や兵庫県にたくさんあり、後期研修で行きたい病院の希望を必ず聞いてもらえます。様々な関連病院から大学に戻ってきた先生の話を聞いて、病院を決めることもできます。
    最後に将来の初期研修医へメッセージを・・・
    自分から動くということを忘れずにいれば、手技の機会もとても多いですし、自分のやりたいだけ多くの症例を勉強できます。
    元気よく頑張っている姿は必ず上級医の先生が見ています☆特に大阪大学では上級医数が多いので、やりっぱなしではなく、フィードバックもしっかりしています。
    マッチング、卒業試験、国家試験などまだまだ大変な時期だと思いますが、頑張ってください!来年4 月からはちゃんと全力でサポートできる環境が整っていますので、私達と一緒に頑張りましょう‼

    初期臨床研修医 佐竹祐人 先生
    27年度 プログラムC (協力型研修病院・大阪大学コース)

    佐竹祐人

     私は協力型研修病院・大阪大学コースで研修を行っています。1年目は日生病院で、アットホームな研修環境の中でプライマリケアを学ばせていただきました。2年目になって阪大病院での研修となり、カルテもシステムも違う環境で当初戸惑いましたが、9月現在ようやく少し慣れてきたといったところです。


     阪大で働いているのは半年ほどですが、これまでの研修はとても刺激的で、市中病院では経験できないようなことの連続でした。私は精神科志望なのですが、各科で将来を意識した研修をさせていただきました。小児科では小児神経グループに所属してんかん・脳波についてたくさん教えていただき、産婦人科では精神疾患合併妊婦に関しての調査を病院の外に出て行い、放射線科では毎日脳のMRIを読み続け、救命救急センターでは過量服薬、飛び降り症例など精神疾患患者の救急症例を診させていただきました。そして今、精神科をローテートしていますが、学問的に優れた先生方の下で働かせていただき非常に勉強になる研修を送っております。


     私が考える阪大病院研修での最大のメリットは、専門性の高い研修が行えるという点だと感じています。各科の先生方がその道で第一人者であることが多く、学ぶ気さえあればどこまでも深く学ぶことができます。そして研修自体は多くの市中病院よりゆとりがあり(救命救急センター以外は当直がありません)、勉強時間がたっぷりあります。言い換えれば、ある程度自分なりに将来のビジョンがなければ強制的に働かされることが少ないため実力をつけることは難しいかもしれません。研修を考えている医学生の皆さんは、その点をふまえて自分の性格やビジョンを考慮し、当院を研修候補に加えるかどうかを検討なさると良いと思います。


     さきほど専門性が高い研修ができると申し上げましたが、それはジェネラリストになれないということではありません。近年、阪大病院では総合診療科が立ち上がり、とても教育熱心な先生方が研修医の基本となる鑑別診断に関しても十分に教えてくださいます。そういったケースカンファレンスだけではなく、臨床研究に関するワークショップやソーシャルワーカーによる保健・福祉の勉強会、外国人DRによる英語のケースカンファレンスもあり、多彩なニーズに応えてくれる研修環境が整備されています。


     ビジョンを持ち、その道の第一人者たろうとする医学生の皆さん、情熱と根性を持って阪大病院での研修に応募してください。きっとその情熱に応えてくれる先生方、環境に出会えるはずです。私も皆さんの先輩として恥じない医師たるべく精進していきます。皆さんが悔いのない研修病院選択をされんことを願っております。

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